☆Introduction:熊谷直喜 Naoki H. KUMAGAI

熊谷 直喜 Naoki H. KUMAGAI
(ミドルネームは識別用のペンネームです)

Keywords:
生態系の気候変動影響評価・将来予測、生息場所評価モデリング、生態系管理、
陸域と水域生態系の対比、 メタ個体群・メタ群集の存続性 

連絡先・所属など: 
kumagai.naoki # nies.go.jp(主アドレス) 
nh.kuma # gmail.com(半永久の副アドレスとして使用します) 
ResearchGateGoogleScholar研究者紹介スタッフ紹介 

〒305-8506 茨城県つくば市小野川 16-2 
国立環境研究所 気候変動適応センター(兼務:生物・生態系環境研究センター) 
研究員
学位:博士(理学) 筑波大学 

研究のねらい:
生物多様性の減少や生態系サービスの劣化などに対処し変化を予測することは、生態学者が社会において果たす役割であると考えています。
現在の主な研究は、とくに気候変動影響に関する、広域の生物多様性パターンとその変化の要因・プロセスの解明、それらに基づく推定・予測・適応策の提案です。とくに藻場やサンゴ礁群集など生態系の基盤となる生物群を対象とした研究を進めています。 私は水域の研究者ですが、陸域との対比に非常に興味があり生態系を広く俯瞰したいと考えています。
近年、統計モデリングやGISを中心的な研究ツールとしており、解析を担当することによる共同研究も進めています。また、ブログや研究集会などでの普及啓発にも努めています。


研究分野、対象の系、技術など:
気候変動影響、マクロ生態学、景観生態学、 海洋生態学、 移動分散、藻場、サンゴ礁、無脊椎動物、魚類、 統計モデリング、 階層ベイズ、 R言語・BUGS言語のプログラミング、 GIS、 ランダムシミュレーション、データベース管理、潜水(スノーケリング、スキューバ)、野外・室内操作実験(ちょっとした工作など調査・実験方法の工夫が好きで、こういう閃きがしばしば研究の突破口になってきました)


所属学会:
日本生態学会(2001~)、日本ベントス学会(2000~)、
日本サンゴ礁学会(2011~、評議委員2013~2016)、
日本藻類学会(2016~)

趣味:
自然体験活動全般(人生これ生物)、和風、歴史、音楽(歌・三線)、抽出発酵、ダイビング、カメラ…

研究者としての私の姿勢
研究者が社会に果たす役割のひとつは、研究者だからこそできる判断・提言をすること:
事実だけは皆が気づいているかもしれない、野外の生物に起きた小さな異変。研究者の社会での役割は、こういう事象を客観的な手法で確認したり、専門知識や斬新な発想に基づいて、そこに隠された意味を探ったり、将来起こり得ることを予測することだと考えています。事象を正確に測ること自体も非常に労力が掛かり困難な作業ですが、事象の裏に隠されていることを見つけ出すこと(予測、仮説を立てること)、現実の問題へと研究成果を還元できることも肝心と考えています。 研究業界の時流も大事ですが、それを追及するよりは研究史上に残るような研究をひとつでもいいから遂行したいです。 

一般の方との接点・教育活動:
研究者活動の傍ら、自然・環境教育にも長年関わってきました。 初めての体験をする感動へと人を導くことができれば、こんなに嬉しいことはありません。 海辺の観察会、磯観察やスノーケリング(静岡県下田市が拠点の「伊豆海洋自然塾」の一期生です)、陸上での活動にも関わってきました(「NPO 自然環境アカデミー」の会報にて「目から鱗の環境学」という題で連載しました)。専門学校(学校法人 湘央生命科学技術専門学校)でも3年間授業を持ち、3つの科目を担当しました(海洋環境、陸上環境、環境学)。現在、webベースの市民参加型調査である「日本全国みんなで作るサンゴマップ」の実行委員会メンバーです。


研究履歴:
・卒業研究~学位取得以降のしばらく(1998~2006):
筑波大学下田臨海実験センター、青木優和 研究室

・2006~2008 年度末:
千葉大学理学研究科、仲岡雅裕 研究室 PD 

・2009 年度:
NPO 日本国際湿地保全連合 職員
(環境省「モニタリングサイト1000」事業の沿岸域を協同で担当)

・2010 年度:
水産総合研究センター 水産工学研究所、 生物環境グループ 桑原久実 研究室 研究支援員

・2011~2012 年度:
琉球大学瀬底実験所 サンゴ礁生態学分野 PD
(JST さきがけ研究員 向草世香 代表のプロジェクト)

・2013~2017 年度:
国立環境研究所 生物・生態系環境センター、山野博哉研究室 PD

・2018年度~: 
現職



このページは熊谷直喜が個人的に作成したものです。その責任は全て熊谷個人に帰すもので、所属機関並びにその上位機構は内容について関知していません。

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